大空への憧れ

風を感じ、風をつかめ!

土曜日。この上なく寒い鴨川へ各自作った凧の試しあげに行きました。曇天で寒いくせに風が吹かないというおよそ凧揚げにふさわしくない天気。早速川や草むらで遊び出す子もいますが、風を待ちきれない子は自ら走って風を起こしてまいあげます。

オリジナル創作の星凧。

少し晴れ間がのぞいてきた頃、西からの風が吹き出し、上手な子は早速風に乗せて凧を高くまいあげます。なかなか上手く揚がらない子も、糸目を変えたりすることを経験し、上手く揚がるよう調整します。

とてもよく揚がった折りたたみ式角凧。しかしこのあと悲劇が…

「ちょっとその凧ウチが揚げてたんや!返して!」「いいやんもうちょっと」と凧の取り合いをする5年女子。いやはや実に可愛いもんだ。しかし調子に乗って糸を全部繰り出していたら結び目がほどけてあっというまに凧は比叡山方面にフワフワ・・・ 対岸の豪邸の木に引っ掛かり、ビビりながらその家にとらせて下さいと頼みに行く子たち。しかし回収に失敗し、凧はさらに東へ東へ。捜索隊も東へ走る!次にひっかかった屋根にG指導員がよじ登り、努力の末見事回収!やってはいけないミスではあるけど、取りに行った男子たち満面の笑みで意気揚々と戻ってきました。

京の空に凧が舞う。24日の京都こどもてづくりたこあげ大会本番はもっとすごいのだ。

「凧は自分で作るもの」「凧揚げは走るものではなく、風をつかむもの」。凧揚げというステキな遊び文化をつかんでくれたらうれしいです。寒くても楽しめる凧揚げってすごいと思う。老後、きっと私はたこあげじいさんとして鴨川に出没していることでしょう。

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